【障害者】自閉スペクトラム症のライターが書いた記事 | 『べき思考との付き合い方』

べき思考との付き合い方

「べき思考」とはしなければならない、するべきと考えてしまうことを意味します。

「今日までに~しなければならない」「今取り組んでいることをしなければならないのに、他のこともしなければならない」といつのまにか考えてしまい、できなくて落ち込んでしまうときはありませんか?

どうすれば、そんな「べき思考」を変えかえられるのか、ご紹介していきたいと思います。

べき思考が起こる背景にはどんなことが隠れているのか?

べき思考に入ってしまうのは、人と関わっていくなかで、どうしても起こってしまうものだとします。そのときになにが原因で「べき思考」に陥っているのか気づけるだけで、気持ちを切りかえることができます。

「べき思考」が起こる背景には、潜在的に良好な関係でいたいと思う半面、私の場合は見捨てられたり、ついていけなかったら、どうしようと思ってしまうことがあります。しなければならない先にあるのが「怒られるのではないのか」といった強迫観念に苛まれることなのです。

明日までに、書類作成ができていないと「まだできてないのか」と上司に怒られてしまうことや、書類ができていないことで「会社全体の足を引っ張るのではないのか」と私自身想像してしまいます。そんなときに「べき思考」にきりかわってしまいます。また、私自身「べき思考」にきりかわるのは、自動的にストレスを回避しようとする行動だともいえます。

普通はこうあるべき、という概念もあり、これは「普通だったらこの時間までにするべき」「正社員だったらこのぐらいのことはするべき」「社会人ならこうあるべき」といわれ続けると、精神的に疲れますし、私の場合は、悪口をいわれているように、聞こえてしまうときがあります。

このように「べき思考」には、私自身「すべきと思い込んでしまうこと」を、行動しなくてもいいようにする必要があります。かといって「べき思考」をすべて捨てて「しなくてもいい」に切りかえるのは、極端すぎます。なるべく「べき思考」を溜め込みすぎず、かつ必要な作業ができるように、対処の方法を考えたいと思います。

べき思考を対処する

長期的に「べき思考」に対処するのであれば、すべきことの、優先順位をつけて紙に書きましょう。紙に書き把握することで、作業内容と工程を仕事仲間と毎日共有することができ、何が必要な作業・業務なのか理解できるようなります。

短期的に「べき思考」に対処するのであれば、1日の中でしてしまった「べき思考」をグラフに起こして、理由、場所、状況を把握して原因をさがします。落ち込んだあとに、どういうことをして「べき思考」が「落ち着いたのか」「やわらいでいったのか」、理解できれば「べき思考」に入る前に気づくことができます。自身の状況に応じた特性を知ることにも繋がります。そして特性を知り仕事仲間と共有すれば、少しだけ配慮しながら、人間関係も良好になっていくと思います。

べき思考と付き合うには何が必要か

「べき思考」と付き合っていく上で、今回紹介した対処法が少しでも参考になれば幸いです。

ただ自分では小さいことでも、コントロールできないのであれば、気心のしれた人に相談するべきだと思います。コントロールできるのであれば、深刻に考え過ぎず予定をたてて、すべきことに優先順位をつけていけば、より働きやすくなると思います。また振り返る時にも、すべきだったことを思い出して、落ち込まないように、意識することも必要です。

私自身「べき思考」のかくれている背景には、強迫観念とストレスを回避する行動がかくれていました。「べき思考」との付き合いに必要なことは、”気づく癖”をつけていくことです。そうすれば、いつのまにかコントロールできると思います。

引用元:https://shohgaisha.com/column/child_detail?id=2431&category_1=11&category_2=

こんにちは、エナベルで就労移行支援を利用しているAです。

べき思考」は人それぞれ違うのですが、皆さんも言語化せずに押し付けてくる人と出会うと本当に辛い経験があったのではないでしょうか?(会社でも学校でも家庭でも)私自身もありました。

特に自分よりも立場が上の人からの「これくらい言わなくても当たり前でしょ」は、説明しない身勝手さ、価値観を押しつける傲慢さ、異なる視点から検証しない詰めの甘さが感じられ、怒りにもつながりますよね。

白黒思考、完璧主義を手離せば、「べき思考」の癖がなくなり、生きやすくなると思いますが、世間一般的な「○○すべき」の枠にはまり、批判されないように行動することは、決して悪いことではないかな・・・(‘_’)う~ん、難しい・・・

しかし、自分の気持ちや信念よりも「不安」「承認欲求」を重要視してしまうと、心が少し苦しくなってしまいますからね。

それでも「〇〇すべき」の思考を手放せないと思うならば、ポジティブ思考に変えてみるとか・・・?

例えば、「全部家事をやるべき」など自分の負担が大きくなるようなやるべきことをやっても終わらなくて罪悪感があるのは辛いですよね?そうしたら、「今日は疲れているから家事を休むべき」、「今日の家事は全部じゃなくてどうしても必要なことだけやるべき」に変えてみるのもOKかと思います。

学校や会社では「すべき」思考を持つ人との付き合いに疲れても頑張ってる方は、家でダラダラしてもいいんじゃないですか(*^^)v

自分のケアを守るのは自分自身ですからね✨

「○○すべき」思考が浮かんできたとき、自分のことを客観視してみると、本当に必要なことかどうか判断しやすくなるかと思うので、凝り固まった思考が自分を苦しめていることに気づいたら、少しずつ気持ちを緩めるところからはじめてみていかがですか?

 

 

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