【引きこもり】「ひきこもりはスパルタで治る」という危険思想…悪徳業者にだまされるな(動画有)

「奇跡のおばちゃん」と持ち上げたマスコミの罪
私は以前、この業界では有名なI学校という全寮制施設から、10人のひきこもり当事者の「救出」を支援したことがあります。

このような「スパルタ式」(と言えば聞こえはいいですが、要は拉致監禁です)の民間業者は、1980年代前半に戸塚ヨットスクールが登場したあたりから力を持ってきました。死亡事故が起きて戸塚校長が逮捕され、一時的に鳴りをひそめていたのですが、2000年代には「ひきこもりを2時間で治す」と豪語する長田百合子の支援活動がテレビなどのメディアを賑わせました。

長田の手法は問題行動を繰り返す子どもの自宅をスタッフとともに訪問し、本人と親を罵倒し、ときに暴行をそそのかし、強引に自身が経営する「長田塾(長田寮)」に入寮させて労働に従事させ、「矯正」するというものでした。当時マスコミは長田を「奇跡のおばちゃん」などと持ち上げ、識者らがその手法を賞賛したこともあって、彼女は一時期、メディアの寵児となったのです。

しかし2006年、長田は元寮生から暴力的処遇とプライバシー侵害に関して提訴され、敗訴しています。
2007年9月、名古屋高等裁判所は、長田らの行為の違法性をあらためて認定し、長田側に100万円の賠償を命じる判決を下しました。いわゆる「長田塾裁判」です。

ほぼ同時期の2006年4月には、長田の実妹である杉浦昌子の経営する「アイ・メンタルスクール」で、死亡事件が起こりました。
ひきこもって家庭内暴力をふるっていたという26歳の男性が、突然自宅を訪れた「支援者」らによって暴行を受け、「支援」施設であるマンションの一室に監禁されて外傷性ショックで死亡したのです。

施設責任者である杉浦は、逮捕監禁致死容疑で逮捕され、懲役3年6カ月の実刑が確定しています。

 

「厄介払い」したいだけの親も
マスコミが彼女たちの活動を何度も好意的に取り上げたことは、確実にこれらの事件の遠因となったはずですが、とりわけ「主犯格」であるテレビメディアがこの点を反省した形跡はありません。

I学校のような業者は、こうした一連の「支援」活動の劣化版でした。
ある意味で戸塚ヨットスクール以下とも言えます。
戸塚ヨットスクールの場合、訓練生にヨットの技術を教えていたという点で、その謳い文句に嘘はありません。
その思想や指導方針には大いに問題がありましたが、たしかにヨットの訓練はやっていた。死亡事故は訓練中に起きたものでした。

一方、I学校に「軟禁」されていた寮生の話では、入寮者には「就労訓練」と称してひたすら公文式のドリルをやらせていたそうです。
それを一定期間やったあとは、提携している工場に送り込んで働かせる。
要するに、ひきこもり支援のための専門スタッフもいなければ、特別な訓練なども何もやっていなかったのです。

たまたま結果的にそれで働けるようになった人は「I学校のおかげです」と言うかもしれませんが、ほとんどの人には何の効果もないどころかストレスフルな経験でしかないので、10人もの人が脱出を考えざるを得なかったわけです。

当然、長く入寮していても社会参加に至らないひきこもりはたくさんいるのですが、その場合は「おたくのお子さんはやっぱりダメでした」と家に送り返されることも少なくありません。何百万円も受け取っているのに、無責任きわまりない話です。

しかし親のほうは「自分たちの育て方が間違っていた」という罪悪感が強いせいか、それでもあまり文句は言わないそうです。

強制的に入寮させられた当事者は、深いトラウマを負うとともに、家族への不信感を抱きます。
家族のほうも、数百万円という高額なお金を支払わされた上に、わが子との関係も決定的にこじれてしまいますから、入寮以前よりも状況は悪化してしまいます。
「こんなはずじゃなかった」と思いつつも、世間体をはばかって業者に抗議もできない。泣き寝入りするほかはありません。

なかには、わが子を自立させたいというより、単に「厄介払い」をしたいだけの親もいるでしょう。

業者によっては、ときどき経営者が摘発されて現場のスタッフがいなくなり、ひきこもりの当事者だけが施設に残っている状態になることがあります。
それを知りながら、連絡を受けても迎えに来ない親がいる。お金を払って預けた時点で、もう関わるつもりがなかったのだとしか思えません。

ひきこもりが「スパルタで治る」という考え方はきわめて危険です。

https://www.gentosha.jp/article/16722/ 幻冬舎plusより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

引きこもりを治療するといった施設とか悪徳業者がいますよ…とここで何回か書いてますが、

こういうこともあったんだなと思って戦慄しながら書いております。

1980年代前半に戸塚ヨットスクールの事件ありましたね。ヨットスクールと言いながら、

指導内容をヨットの技術養成から非行や情緒障害の更生へと切り替え、当初は教育界のカリスマとしてマスコミは好意的に取り上げていたが、後に事件が発覚。

2人の死亡者を出して大騒ぎになりました。

この「奇跡のおばちゃん」とマスコミが持あげた、この業界では有名なI学校という全寮制施設も施設もスパルタ(…というか拉致監禁)だったと。

しかもひきこもり支援のための専門スタッフもいなければ、特別な訓練なども何もやっていなかったのに、

入寮者には「就労訓練」と称してひたすら公文式のドリルをやらせていたそうです。

それを一定期間やったあとは、提携している工場に送り込んで働かせる…

ほとんどの人には何の効果もないどころかストレスフルな経験でしかないので、10人もの人が脱出をしてしまったと。

ただ問題は、親のほうは「自分たちの育て方が間違っていた」という罪悪感が強いせいか、それでもあまり文句は言わないそうです。

親と子の間にヒビが入るだけで全然いいことがないですよね…

なかには、わが子を自立させたいというより、単に「厄介払い」をしたいだけの親もいるとのこと。救われない話ですね。

一番の悪者はこういう問題のある指導者を持ち上げて、いかにも素晴らしい学校であり、施設だと思わせてしまうマスコミですね。

マスコミに踊らされないよう、引きこもりはスパルタじゃ直らないと肝に銘じておいた方がいいですね。

親子関係を悪化させるだけです。

 

奇跡のおばちゃんと騒がれてた番組のようです。マスコミがマスゴミと言われてしまうのはこういう事をやってしまうからかも・・・


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