【エナベルの本棚】嗤う伊右衛門 京極夏彦

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

今回は以前、私が何度も読み返していた本をご紹介します。

昔からある古典・怪談話「お岩さん」の京極夏彦バージョンなんですが、こんなに切ない話だったかな?と思うほどの純愛話になってます。

単なる怖い話ではなく、人間ドラマが描かれている、哀しいお話です。こんな切なくて泣ける「お岩さん」の四谷怪談は初めてです。

京極さんの描く小説は映像が浮かびやすい話が多くて、この作品にしてもそうでした。

ちょっと話は暗くて、鬱な時に読むと闇に引きずり込まれてしまいそうですが、読み応えある作品です。

漫画版も、映画版もあります。(私が見たのは小説版のみですが)入り口としては色々あるので、どれから入ってもいいと思いますけどね。

京極ファンには「巷説百物語」の又市も出てきて(ちょっと「巷説百物語」とは違う感じです)楽しい?話になっております。(怪談で真っ暗ですけどね…)

京極夏彦を読んだことのない方にもオススメです。文体が軽やかでよみやすいですよ。

 

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