広がる障害者雇用 人口減時代、貴重な労働力に

広がる障害者雇用 人口減時代、貴重な労働力に

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34052870Q8A810C1EA4000/

 障害を持つ人が貴重な労働力として、経済の担い手になりつつある。約10年で障害者の新規雇用は2倍になった。身体や精神など障害に応じて仕事内容や働き方を工夫することで、障害者が年金の限度額を超える給与を得たり、企業も黒字を確保したりしている。

 東京都江戸川区にある中古OA機器販売会社のリベラル。作業場では4人の障害者が1台の中古オフィス用複合機の分解・清掃に取り組んでいた。黙々と4~5時間かけ、新品同様に再生した。その姿勢は教育を担当する佐久間賢課長が「自分では到底まねができない」と舌を巻くほどだ。

事業所の職員で、長い間障害者雇用に携わっているWさんが言ってましたが、障害者の人は黙々と作業をしてくれる人が多くて、そういう作業に強いようです。

また私のように精神障害でまともに就職できなくても、PC関係なら仕事ができるという人もいるでしょう。

「障害者枠」としてひとくくりにまとめてお荷物扱いせずに、一人ひとりの適正や状態などを考慮してマッチングしていけば、ある面では健常者よりも働ける人も多いと思います。

障害者雇用枠をお荷物扱いせずに、きちんと見極めて活用する企業が、これからの人手不足の時代に伸びていくのではないでしょうか?

まじめで粘り強い仕事ぶりは業績にも反映。リベラルは設立以来、黒字を確保する。7割以上がグループ外取引だ。給与が増えて障害年金などの手当の制限に引っかかるケースもあるという。

 IT分野にも障害者の活躍の場が広がっている。グリー子会社のグリービジネスオペレーションズ(横浜市)では、精神障害者らがゲーム制作にも携わる。

 約50人いる従業員のうち、42人が障害者だ。働きやすいよう、例えば自閉症の社員には机の周囲を覆って集中できるようするなど工夫している。グループ内の業務支援という位置づけだが、従来グループ外に委託していた分のコストが減り、グループ全体の収益に貢献している。

全部の企業がこうしろというわけでなく、企業なりの事情にあわせた対応が必要になってくるでしょう。

 障害者の職業訓練施設を運営する一般社団法人ビーンズの坂野拓海代表理事は、障害者の雇用拡大や定着には「健常者、障害者が能力に合わせて分業し、共通の目標に向かうような体制作りが大事」と指摘する。

 障害者が働くことによる心身の負担は決して小さくない。労働経済学を研究する中央大学の阿部正浩教授は「医療機関や企業、支援機関が連携し、適切なケアを提供することが必要だ」とする。障害者の能力を最大限発揮させるための環境づくりが重要になる。社会保障の受け手から納税者へと変わる素地はできつつある。(秋山文人)

「社会保障の受け手から納税者へと変わる素地はできつつある。(秋山文人)」

いい言葉ですね、こういう考えが人口が減っていく日本の未来を明るくしていくと思います!

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