【4070問題】アラフォーが危ない! 新たな「7040問題」とは?

藤田さんは、この「7040問題」、何を一番心配している?

藤田さん:まず、40代周辺の方たちが、一生涯貧困、生活困窮を宿命づけられているっていう状況ですね。

例えば、今も親を頼って生きざるを得ないっていう状況がありますので、親が少し介護が必要になるとか、医療が必要になるってことになると、介護離職せざるを得ないとか、少し家族の状況が変わるだけで、ご自身は低所得ですし、あるいは離職をしてしまえば、年金、自分自身がもらう年金自身も少なくなっていくといいますか、そんな状況がありますので、一生涯、いわゆる「下流老人」というような、高齢期の貧困まで想定せざるを得ないっていうような状況が生まれていると思いますね。

若者や女性の貧困について取材されている、飯島さん。

アラフォー女性の皆さんの危機を、どういうふうに捉えている?
飯島さん:アラフォーといわれる35歳から44歳の方で、非正規かつ、シングルの女性の数というのが、ここ10年余りで16万人から52万人と、非常に急増しているという状況があります。その背景を考えたときに、彼女たちが社会に出た就職氷河期なんですけれども、特に女性にとって何があったかというと、多くの女性の受け皿になっていた事務職の正規の採用が激減してしまうと。

そういった事務職の正規の仕事が派遣に置き換わっていったという、そういった背景があったというふうに思います。

それから、VTRに出てきた女性たちを見ても思うんですけれども、今、女性活躍であるとか、少子化対策という中で、働き、産み、かつ育てられるというような、そういった社会というものが実現されてきているような、一方で状況があります。

隣の女性は子どもを産み、かつ仕事も頑張っている。けれども自分は、こういった苦しい状況にある。なぜ、こうなってしまったんだろうかというところに自己責任を感じたり、生きづらさを感じたりとか、そういった問題があるのかなというふうに思います。

鎌倉:社会から疎外感や孤立感を感じているアラフォー・クライシスの女性たち。当事者たちが自ら連携を始める動きも広がっています。

※出演者
藤田孝典さん (社会福祉士)
飯島裕子さん (ノンフィクションライター)
武田真一・鎌倉千秋 (キャスター)

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4079/ クローズアップ現代webページから引用

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

私はこの世代ではないですが、微妙に被っている時期に就職活動をしていました。そして、親の介護でせっかく就いた職を離職しなければならないという事も経験しています。

しかも事務職だったので、辞めたくなかったんですが、親の進んでいく認知症に耐え兼ね辞めました。

そして、現在に至ります。

その時やはり思いました。友達は結婚して、育児に仕事に頑張っているのに、私は親を観る事だけしかできない。なんでこうなってしまったんだろうと。

その頃は親を頼るしかないので(経済的に)嫌でも低所得でした。今でも低所得には変わりはないんですが(-_-;)親の介護をしなくていいというのは大きいですね。

そういえばバリバリ働いてる友達も半分は非正規雇用者で、派遣労働者でした。事務職の正規雇用が少なかったので、やむなく派遣で働いていたって感じですね。

派遣だから簡単に切られてしまうことも多々あり、次の仕事がみつからず、低所得に陥るしかない・・・そういう話を聞くと、氷河期つらいよ・・・とどれだけ思ったことか。

その中でもシングルの女性は…本当に辛いみたいでした。これ、引きこもりとかそういうのに限らないですね。括りは「引きこもり」の問題として一応取り扱ってますが。

普通に働いていても、正規雇用できず、派遣とかパートとか。低所得だから、親を頼るしかないと。私の年代でも今でもあることです。その時、親がいなくなったら…と考えると怖いですよね。

この回のクローズアップ現代はダイレクトに女性の引きこもりについても扱っていたので、次回はその問題を書きたいと思います。

 

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