【障害者雇用】”社員を幸せにする会社”「クラロン」が照らし出す政府・財界主導の「働き方改革」のウソ

“社員を幸せにする会社”「クラロン」が照らし出す政府・財界主導の「働き方改革」のウソ

本年6月に国会で成立した「働き方改革」関連法案。労働者の立場に寄り添うような耳あたりのいいフレーズだが、その実像とは一体何なのだろうか。

継続的にこの問題の取材に取り組み、9月に刊行された『「働き方改革」の嘘 誰が得をして、誰が苦しむのか』(集英社新書)の著者である東京新聞・中日新聞論説委員の久原穏氏が、福島市に本社を構える体育着製造メーカー「クラロン」の類まれな雇用形態を例にとりながら、安倍政権と財界が主導して押し切ったこの”改革”の欺瞞を訴えるべく、寄稿してくれた。

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12176-106989/

高齢者や女性、障害者への雇用を維持しているクラロンという会社のレポートは説得力があります。

国の機関が公表していた平均雇用率は2・49%だったが、水増し分を除くと1・19%にまで下がる。半数以上が水増しだったわけで、「悪意はなかった」という説明を信じろという方が無理な話だろう。

率先して雇用すべき立場なのに、その姿勢は「できれば面倒は避けたい」「ごまかすことができるなら、雇ったことにしておきたい」といったものだったのだろう。

ある省庁からは「第一、任せられる仕事が少ない」との声を聞いた。クラロンとは考え方が正反対なのである。
 
同じ仲間として受け入れ、そのままでは任せられない仕事ならば、工夫して任せられるようにする。そこには健常者と障害者という区別はなく、あるのは同じ従業員、同じ働き手という共感である。

あくまでも「働く人目線」の働き方を実践し、働く人をとことん大切にするクラロン。「障害者雇用の推進」など実は掛け声だけだった国の省庁。その落差は、働き方改革というご立派な看板を掲げながら、実態はまったく別物であるという「働き方改革の嘘」を如実に物語っているといえるだろう。

 

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