【障がい者】片腕まひでも外出諦めないで おしゃれアームスリング開発

脳梗塞や脳出血などで体の片側がまひになった患者がおしゃれに着用できるアームスリングベストを、仙台市青葉区の会社社長伊藤洋さん(61)が開発した。女性患者との交流が縁で製作したといい、伊藤さんは「患者がおしゃれに着飾って外出し、明るい気持ちになってほしい」と願う。

 アームスリングは左半身や右半身に運動まひのある人が不自由な片腕を固定する際に使う。新開発したアームスリングベスト「ケシャポケ」は通常のベルト式と異なり、僧侶が着用する「けさ」に似た曲線的なデザインが特長。服の上に着ることでおしゃれなコーディネートができ、小物を収納するポケットも備える。

 伊藤さんは仙台市でアパレルの相手先ブランドによる生産(OEM)などを手掛ける会社を営む。開発のきっかけは栗原市の施設で暮らす50代女性から寄せられたメールだった。

 女性は2018年3月に脳卒中で左半身が動かなくなり、左腕を固定するアームスリングが欠かせない生活になった。伊藤さんとは会員制交流サイト(SNS)を通じて交流があった。伊藤さんに19年9月に送ったメールで同じ境遇の人が大勢いることに触れ、「片腕にまひがあってもスムーズに着られる洋服があればみんなが助かる」との趣旨をつづっていた。

 伊藤さんは「自分が大変な状況なのに、苦しむ人の役に立とうとする女性の姿に感動した。アパレルに関わる人間として力になりたいと思った」と振り返る。障害者向けの衣類を作った経験はなかったが「うちで作ります」とすぐに返信し洋服作りに着手した。

 クラウドファンディング(CF)で約40万円を集めてアームスリング付きのTシャツを作ったのは20年1月。女性に試着してもらうと「おしゃれでかわいい」と喜んでくれた。夏だけでなく年中着られる衣類を目指し開発したのが、今回のケシャポケだった。

 普通に外出したりおしゃれを楽しんだり-。そんな当たり前のことが患者になるとできなくなる。伊藤さんは「体が不自由になると生活が一変し、気持ちが暗くなりがちだ。おしゃれを楽しみ、人生を明るく歩いてほしい」と話す。

 ケシャポケはグレーとネイビーのリバーシブル。価格は未定で、今後病院の売店やネットで販売する。連絡先はリードインファッション022(397)6724。

(Yahoo!ニュース・河北新報 https://news.yahoo.co.jp/articles/c4fe871c58a16e0f478331f2c89402fdce6f6f3e より引用)

 

エナベルで就労移行支援を受けているKです。

ケシャポケ、おしゃれを楽しみながらも、ポケットが付いていたり片腕がまひしていてもスムーズに着られるなどの工夫も両立されているのがいいですね。

障害のために日常に必要な器具も、おしゃれでかわいいと、毎日が少し明るくなりそうです。

ケシャポケのような使いやすくおしゃれを楽しめるような器具や洋服が普及するといいなと思います。

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